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EMSで筋肉をつけることができるのか?「骨格筋電気刺激」で論文を検索した結果、EMSを筋トレと併用する計画しています。

こんにちは!小川(@result_blog)です。

先日の報告記事でチラリと触れたのですが、ここ最近は「EMS」を筋トレと併用できないか?と調査をしていました。

EMSというと「楽して身体を鍛える」という宣伝ばかりが目立ちますよね。僕がEMSの存在を知ったのは「アブトロニック」が最初です。今から20年ほど前ぐらいの話でしょうか…当時、小学生だった僕の記憶には、通販で「毎日つけるだけで腹筋が割れる!」とCMが流れまくっていた記憶があります。(懐かしい!)

今では様々なEMS器具が販売されているのですが、基本的な宣伝文句は昔から変わらずに「楽して身体を鍛える」というものです。

真面目に筋トレに取り組んでいる人の中では「EMSに頼るのは甘え」という雰囲気があり、話題になることはあまりありません。あくまでも「EMSは筋トレはできないけど、身体を鍛えたい人のもの」という空気感があるんですよね。

ただ、僕は思いました。

筋トレをしない人がEMSを使って効果があるのであれば、筋トレをする人が使うことで更なる効果を期待できるのではないか?と!

そこで今回は信頼できると思われる情報をベースに「EMSが筋肉及ぼす働き」を調査した結果をシェアさせていただきます。

はじめに:今回の記事を作成する上で拾った情報源について

これは筋トレに限った話ではないのですが、インターネット上にある情報は匿名のものやソースがないもの、ポジショントークに寄ったものが多いです。自分のためだけに情報収集をするのであれば、それでも良いのですがブログを通じて人様にお伝えする以上、偏った情報をお伝えするわけにもいかないので、書店や図書館にも足を運んで情報収集をしていました。

書店や図書館を回って気づいたことですが、一般的な書籍でEMSについて書かれている書籍はほとんどないんですよね。(専門書の方までは手が回っていませんが…)参考書籍を見つける気満々で書店や図書館に足を運んだのですが、とんだ無駄足となってしまいました。(汗)

見つからないものは仕方がないので、頭を切り替えてインターネットで情報収集を行い、その結果をまとめてお伝え致します。ただし、情報源は論文検索で見つけたものを中心にお届けします。(ソースのリンクはしっかりと貼っておきます。)

僕自身、論文を中心に検索した結果、「筋トレとEMSを併用して試してみよう」と思えるだけの情報を見つけることができました。1つ参考にしてみてください。

EMS(骨格筋電気刺激)とは?

EMSの正式名称は「Electrcal Muscle Stimulation(エレクトリカル・マッスル・スティムレーション)」と言います。頭文字をとってEMSと表現され、日本語に訳すと「骨格筋電気刺激」となります。文字通り、電気的な刺激を与えることで筋肉を収縮させて筋肉を鍛えることができるというものです。

本来、人間の動きは意思によって行われます。脳が指令を出すことで筋肉を動かし、動作をすることができるわけですが、EMSでは脳の指令の代わりに電気刺激を加えることで筋肉を動かします。(つまり、意思に関係なく動かすことができます。)

EMSが使われる現場として有名なのは臨床医学の現場でしょう。ケガや病気によって自分の意志で自由に身体を動かせない方がリハビリとして使われるケースは簡単に想像がつくかと思います。また宇宙飛行士が宇宙空間滞在中に筋力を維持するためのトレーニングにも使用されているので、「筋肉を刺激する効果はある」と言えるでしょう。

EMSで筋肥大は起こるのか?

筋トレとEMSを併用することを考えると、気になるのは「EMSで筋肥大は起こるのか?」という部分ですよね。参考になりそうな論文を2つ見つけたので紹介させていただきます。

骨格筋電気刺激の実施頻度の違いが下肢の筋力トレーニングに与える影響

1つ目は第52回日本理学療法学術大会で発表された「骨格筋電気刺激の実施頻度の違いが下肢の筋力トレーニングに与える影響」という論文です。

健康な成人男女25名を「EMS非実施群」・「EMS週3実施群」・「EMS週5実施群」の3つのグループに分け、EMS実施群は1日1回20分を6週間継続して、6週間で大腿部と下腿部の筋厚などの変化を調査した実験です。

EMS実施後の大腿部,下腿部筋厚は実施前より週3群,週5群で有意に高値を示した(p<0.05)。また,各群における筋厚の変化量はControl群と比較して週3群,週5群で有意に高値を示し(p<0.05),週3群と週5群間には有意差が認められなかった。EMS実施後の膝伸展筋力は週3群と週5群で有意に高値を示し(p<0.05),膝伸展筋力の変化量はControl群と比較して週3群と週5群で有意に高値を示した(p<0.05)。EMS実施後のpeak Wattと右脚筋肉量は週5群のみ有意に高値を示した(p<0.05)。さらに,大腿部筋厚と膝伸展筋力との間には有意な相関関係が認められた。

引用:骨格筋電気刺激の実施頻度の違いが下肢の筋力トレーニングに与える影響

実験の結果は上記の通りで、6週間のEMSの実施によって筋厚と膝伸筋力に有意な増加が認められる結果となりました。(週3と週5の頻度の違いによる差は確認されませんでした。)

筋力トレーニング後のEMSが筋力および筋量に及ぼす影響

2つ目は論文ではないのですが、静岡理工科大学総合情報学部富田研究室のHPで公開されいている「筋力トレーニング後のEMSが筋力および筋量に及ぼす影響」というページです。

男子学生10名を筋トレのみ行うグループと、筋トレ後にEMSを実施するグループに分けます。週2回の筋トレを6週間行い、筋トレだけを行った場合と筋トレ+EMSを実施した場合の違いを調査しています。(EMS装置は上腕5分、大腿5分の合計10分間です。)

トレーニング実験の結果から、有意な差はみられなかったが、EMS群の左大腿周径囲,左最大周径囲に増加傾向がみられ、この左大腿の周径囲,最大周径囲の変化量においてはEMS群の方が有意に大きな値が認められた(p<0.05)。一方、有意な差ではなかったもののEMS群の方に除脂肪体重の増加傾向があり、トレーニング後の変化量もコントロール群よりも高い傾向がみられた。EMS群の大腿囲の増加は、除脂肪体重の増加傾向、つまり筋肉量が増加したためではないかと考えられる。また、レッグエクステンションの1RMのようなアイソトニックな筋力では、有意な差こそみられなかったもののEMS群に増加傾向がみられ、実験後の変化量でもEMS群に高い傾向がみられた。さらに、筋力測定台を使用して行ったアイソメトリックな膝伸展の脚力でも、EMS群の左脚の膝伸展の脚力の高い傾向がみられ、トレーニング後の変化量でもコントロール群よりもEMS群の変化量に高い傾向がみられた。したがって、左脚の膝伸展の脚力の増加傾向がみられたのは、EMSによる筋肥大に伴う筋肉量の増加が影響したのかもしれない。

引用:筋力トレーニング後のEMSが筋力および筋量に及ぼす影響

結果は上記の通りで、統計学で言う「有意な差」は見られなかったとのことですが、筋トレにEMSを加えることで、筋トレのみを行うよりも筋肥大に伴う筋肉量の増加が期待できるかもしれない…という可能性を感じさせる結論となっています。(そもそもの前提条件である筋トレやEMSでの刺激が少なく、食事や睡眠の条件がバラバラであると考えると単純に比較することは難しいと考えますが。)

結論:筋トレとEMSを併用する価値はありそう

結構な時間を費やして論文を検索してみたのですが残念ながら「EMSは筋肥大との相性が良い!」という論文を見つけることはできませんでした。ただ可能性を感じることはできまして、僕は「試す価値はありそうだな…」と強く感じることができました。筋肉のアイドリング時間(空き時間)はたくさんありますし、適切に使えば悪いものではないと考えています。

問題は「どのEMS機器を使うか?」という部分ですので、更なる調査を進めていきたいと考えています。続報をお待ちください。

それでは、良い筋トレライフをお過ごしください!

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