筋トレを始めた理由|ガリガリで何をやってもうまくいかなかった28歳が、ジムに通い続けられたわけ

この記事の要点
- 仕事がうまくいかず、それを誰にも言えなかった28歳で筋トレを始めた
- 2013年は3か月で辞めた。2016年に続いたのは、気合いが切れる前に続く形ができていたから
- やる理由を先に持つ・行く形を先に作る・数字を記録する・最初は教わる
2016年11月、28歳で筋トレを始めました。
今でこそ「筋トレに救われた」と言っていますが、始めたときは、そんなに立派な話ではありません。
当時の私は、仕事がうまくいっていませんでした。
そして、うまくいっていないことを、誰にも言えずにいました。
体はガリガリ。
実は2013年には一度ジムに入会したことがあります。3か月で2回しか行かずに辞めています。
そんな私が、2016年に始めた筋トレだけは続きました。
今はパーソナルジムを経営していて、自分も現場でお客様を担当しています。
その立場から振り返ると、続いた理由は、意志の強さではありませんでした。
この記事では、
- 筋トレを始めたときの、正直な状況
- 2013年に続かなかった私が、2016年は続いた理由
- これから筋トレを始める人に、最初に伝えたいこと
を、当時の記録をもとに書きます。
うまくいっていると、言えなかった
2015年5月、27歳で会社を辞めて、もう一度フリーランスになりました。
Webの仕事です。
大学を出てすぐの1回目のフリーランスは、実力が足りず、貯金が尽きかけて就職しました。
今回は違いました。
ある程度の実力は、ついていたと思います。
それでも、売上は安定しませんでした。
企画を立てて、売上を作る。
企画が終われば、また次の企画を考える。
毎月、ゼロからのやり直しです。
Webの仕事と聞くと、パソコン1台で、仕組みが勝手に稼いでくれるような印象があるかもしれません。
実際は、手を止めた瞬間に売上も止まる、労働集約の仕事でした。
貯金を少しずつ切り崩しながら、先の見えない毎日です。
でも、一番しんどかったのは、お金のことではありませんでした。
うまくいっていない、と言えなかったことです。
周りには、うまくいっているように見せていました。
見せなきゃいけない、と思っていました。
安定した会社員を自分から捨てて、「挑戦する」と言って出てきたのは、私です。
その私が、「うまくいっていない」なんて、とても言えませんでした。
昔、師匠に言われたことがあります。
私は、始めるときが一番熱量が高い。そこから、時間がたつごとにどんどん下がっていく、と。
耳が痛かったけれど、そのとおりでした。
真面目にやっているつもりなのに、報われない。
報われないから、熱が下がる。
熱が下がるから、また結果が出ない。
気づけば、自信はすっかり無くなっていました。
「食べても太らない」は、食べていなかっただけ
身体も、ずっと細いままでした。
高校1年生の体力テストは、173人中161位。
一番痩せていたのは、広島で会社員をしていたころ。176cmで52kgくらいでした。
「食べても太らない体質なんだ」と、ずっと思っていました。
でも、あとで記録をつけてみて分かったのは、単純に食べていなかっただけ、ということでした。
朝ごはんは食べない。食も細い。タバコも吸っていました。
体重は、食べたエネルギーと、使ったエネルギーの差で決まります。
「いくら食べても太らない」と感じている人の多くは、自分で思っているほど食べていません。
私が、まさにそうでした。
2013年、3か月でジムを辞めた
実は、2013年ごろに一度ジムに入会したことがあります。
3か月で退会しました。
通ったのは最初の1か月に2回だけ。
あとの2か月は、会費だけ払っていました。
師匠に言われたとおりです。
始めたときが一番熱くて、そこから下がっていく。
入会した日の熱量のまま、なんとかなるだろうと思っていました。
なぜやるのかも、どうやって続けるのかも、何も決めていませんでした。
今ジムを経営していると、同じように、少しずつ来なくなってしまう方がいます。
だから、これは私だけの話ではないと思っています。
一冊の本で、「やる理由」ができた
2016年、人から一冊の本を勧められました。
「すごく勉強になるから、読んでみたらいいよ」
テストステロンさんの『筋トレが最強のソリューションである』です。
それまでの筋トレの本は、やり方が書いてある本でした。
筋トレに興味がある人が読むもので、私には関係のない世界です。
この本は違いました。
仕事でうまくいかない? じゃあ筋トレすればいい。
そういう切り口で書かれていて、読み終わったら、なぜか筋トレがしたくなっていたんです。
今振り返ると、自分に自信が欲しかったんだと思います。
何をやってもうまくいかない自分を、何か一つでいいから変えたかった。
2013年との一番の違いは、ここでした。
2013年の私は、やる理由を持たないまま、勢いで入会していました。
2016年は、ジムに行く前に、自分なりのやる理由ができていました。
やり方より先に、やる理由。
2017年にこのブログで、筋トレを始める前に「まず考え方を入れる」ことを勧めたのも、この経験からです。
ちなみにこの本は、2016年で一番影響を受けた本で、そのあと周りの人の誕生日に片っ端から送りました。
家ではなく、ジムを選んだ
最初は、家で自重トレーニングをしようと思っていました。
本も買いました。
でも、思い直しました。
2013年に続かなかったのは、たぶん「なんとかなるだろう」の甘さです。
家でなんとかしようという考えだと、また続かない。
それで、近所のジムを見学しに行きました。
そこで受けた説明は、ほとんどダイエットの話でした。
私は痩せたいわけじゃない。体重50kg台の、ガリガリ側の人間です。
そのとき、受付の方が教えてくれたんです。
「うちの1本裏に、ゴールドジムができるらしいですよ」
まだ工事中だというので、場所だけ見に行きました。
すると、工事現場からゴリラみたいな人が出てきて、こう言いました。
「自分、ここで店長やらせてもらうんですよ。中、見ますか?」
運命だと思いました。
2016年11月、ゴールドジム東浦和のオープンと同時に、筋トレを始めました。
ジムを選んだのは、正解でした。
家だと、やらない理由はいくらでも作れます。
会費を払って、決まった場所に、決まった曜日に行く。
熱量が下がっても、行く形だけは残ります。
当時のブログには、「店長さんに惚れて通うことを決めた」とも書いています。
目指したい体の人が近くにいることも、通う理由になりました。
20kgのバーで潰れた
最初は、何も分かりませんでした。
初心者講習会に出て、あとはインターネットで調べながらの自己流です。
パーソナルトレーニングは受けていません。
基礎は、筋トレをやっている知り合いと、ジムのトレーナーさんに教えてもらいました。
最初の1か月はマシンだけ。
週3〜4回、1時間くらいで全身をやるメニューでした。
チェストプレスは32kg。今見返すと、本当に軽い重さです。
12月から、ベンチプレスを始めました。
バーだけの20kgで、10回を3セット。
3セット目は、8回で上がらなくなりました。
わかるとできるは違う。
当時のブログに、そう書いています。
本やインターネットで、やり方は分かったつもりでいました。
でも、実際にやってみると、身体は思ったとおりに動きません。
フォームを見てもらっていたのに、関節を痛めたこともあります。
それでも1年目は、体がどんどん変わりました。
筋トレを始めたばかりの時期は、筋肉がつきやすいからです。
ところが2年目、独学のまま続けた結果、伸びは大きく落ちました。
当時の計算では、1年目に約8.7kg増えた筋肉が、2年目は約1.8kg。
2018年のブログには、原因を「独学で、都合のいい解釈ばかりしていた」と書いています。
最初のうちこそ、ちゃんと教わったほうがいい。
パーソナルジムをやっているから言うのではなく、自分が遠回りしたから言えることです。
記録をつけたら、熱が下がらなかった
それでも、ジムに行くのが苦痛だと思ったことは一度もありませんでした。
始めたときが一番熱い。そんな私にしては、珍しいことでした。
理由ははっきりしています。
やればやるだけ、数字が伸びていったからです。
そして、その数字を毎日記録していました。
ジムに行き始めたときの目標は、「1年間で体重を10kg増やすこと」。
朝ごはんを食べるようにして、体重を増やすためのプロテインを1日2〜3回飲む。
毎日、お風呂上がりに体重を測って、スプレッドシートに記録する。
筋トレを始めたころの体重は、57kgくらい。
年末には64.75kg。その時点での人生最高体重です。
2017年5月には75.65kg。
半年で、20kg近く増えました。
ただ、最初の2週間で3.8kg増やしたのは、今思えば増やしすぎです。
当時ジムのトレーナーさんに聞いた目安は、月2〜3kgでした。
ベンチプレスも、12月の終わりには30kgに上がっていました。
記録を見返すと、昨日より少しでも進んでいるのが分かります。
熱が下がりかけても、数字が「ちゃんと進んでいる」と教えてくれる。
続けられた一番の理由は、この記録だったと思っています。
仕事では、どれだけ真面目にやっても、なかなか結果が出なかった。
でも筋トレは、嘘をつきませんでした。
正しく努力すれば、その分、ちゃんと体が変わる。
何者でもなかった自分が、初めて「やった分だけ報われる」場所を見つけた感覚でした。
今、ジムで最初に伝えていること
あれから10年近くたって、今はジムを経営しています。
無料カウンセリングでは、毎回のようにお伝えしていることがあります。
気合いで頑張れるのは、長くて3か月。
そうではなくて、生活習慣でボディメイクをしていくこと。
それができない限り、続けることができません。
2013年の私は、まさに気合いだけで始めて、3か月で辞めました。
2016年の私が続いたのは、気合いが切れる前に、続く形ができていたからです。
振り返ると、やっていたことは4つでした。
- やる理由を先に持つ:やり方を調べる前に、なぜやるのかを自分の言葉にしておく
- 行く形を先に作る:家ではなく、通う場所と曜日を決める。熱量に頼らない
- 数字を記録する:体重と重量を毎日つける。進んでいるのが見えると、熱が下がりきらない
- 最初は教わる:わかるとできるは違う。独学の遠回りは、あとから効いてくる
食事も、同じ考え方です。
ジムでは、①トレーニングの習慣、②カロリーの収支、③PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の割合)、の順番で整えていきます。
最初から完璧な食事を目指すと、続きません。
私も最初にやったのは、朝ごはんを食べること、プロテインを足すこと、体重を測ること。それだけでした。
「どうやったら体って変わるの?」
半年くらいたったころから、体が変わってきたのが自分でも分かるようになりました。
本当に、食べたものが身体を作るんだな、と。
昔の自分を知っている人に会うと、ほぼ必ず「え、どうしたの?」と聞かれるようになりました。
服も、入らなくなりました。
そして、よく聞かれるようになったんです。
「どうやったら体って変わるの?」と。
同じ説明を何度もするうちに、それを記事にまとめるようになりました。
筋トレを続けていて、最初にぶつかった疑問もありました。
「プロテイン、何を買えばいいんだ?」
調べてみると、マイプロテインという海外のメーカーが出てきました。
安い。でも、味も品質もよく分からない。
じゃあ、自分が試してみよう。
2017年の春、初めてマイプロテインを買って、レビューを書き始めました。
ここから、日記として書いていたこのブログが、「リザルトブログ」になっていきます。
それまでのインターネットの仕事では、ずっと「語るべきもの」がありませんでした。
インターネットは、何かを広げる道具です。
でも、広げるための原点になる体験が、自分にはなかった。
筋トレが、初めてその原点になりました。
ここから、ブログで大量のレビューを書き続ける時代が始まります。
その話は、第2章で書いています。
→ ブログを続けられないと思ったとき|読者さんに支えられたブログで、「自己犠牲」をやめると決めた話
筋トレで、仕事の悩みが消えたわけではない
最後に、正直に書いておきます。
筋トレを始めたからといって、仕事の問題がすぐに解決したわけではありません。
身体が変わっても、売上が安定するわけではないからです。
でも、一つだけ確かに変わったことがあります。
「やった分だけ返ってくる」場所を、一つ持てたことです。
うまくいっていないことを、誰にも言えなかった私にとって、記録の数字は、嘘をつかなくていい場所でした。
うまくいっている自分を演じなくても、昨日より進んでいることが分かる。
それが、自信を取り戻す最初の一歩になりました。
その筋トレをブログに書き、ブログが仕事になり、今のジムにつながっています。
ジムでお客様と話していて、ときどき思います。
10年前の自分が欲しかったサービスを、今作っているんだな、と。
もし今、筋トレを始めようか迷っているなら、まずは体重を測って、記録するところから始めてみてください。
ジムに入会するより前に、今日からできることです。
何をやってもうまくいかなかった28歳が、20kgのバーで潰れたところから、全部始まりました。
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このブログを運営している人
小川健太|チカラコブ株式会社 代表取締役:今は新潟県見附市で、パーソナルジム「CLASSIC GYM」と女性専用24時間ジム「ココカラジム」を運営しています。
歩みを読むCONNECT
人生が変わるきっかけは、いつも人との出会いでした。
私の場合は、筋トレと、このブログの読者さんでした。もしかしたら、次は私がお役に立てるかもしれません。
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