パーソナルジムの集客|田舎でWeb集客はどこまで通用したか

この記事の要点
- Web出身でも、田舎のパーソナルジムの集客には2年つまずいた。0円の月が3か月続いた
- つまずいていたのは集客ではなく「何を売るか」。売るものが決まったら、Webの技術はちゃんと通用した
- カウンセリング→ホームページ→広告の順。集客は完成させるものではなく、育て続けるもの
私はもともと、Webで「売れる仕組み」を作る仕事をしていました。
だから、2021年にパーソナルジムを始めたとき、集客はなんとかなると思っていました。
結果は、ビックリするほど苦労しました。
月の売上が0円の月が、3か月続いたこともあります。
それでも今は、人口4万人に満たない新潟県見附市で、パーソナルジムを続けられています。
振り返って分かったのは、つまずいていたのは集客ではなかった、ということです。
この記事では、
- 立地の悪い田舎のジムで、最初の2年に何が起きたか
- 何を変えたら、お客様が来るようになったか
- 地方でジムの集客に悩んでいる方に、先に考えてほしいこと
を、うちのジムでやってきたことをもとに書きます。
ノウハウを売り込むつもりはありません。
同じところでつまずいた人間の、記録として読んでもらえたらうれしいです。
通りから見えない場所にあるジム
うちのパーソナルジム「CLASSIC GYM」は、通りから見えない場所にあります。
メインの通りから一本入った、行き止まりの先です。
ナビに住所を入れても、無事にたどり着ける確率は50%くらい。
初めて来る方の半分は、場所が分からなくて電話をくれます。
店の前を通りがかって入ってくる人は、4年間で一人もいませんでした。
もともと、ジムを開くために用意した場所ではありません。
空いていた車庫で、衝動的に始めたジムです。
つまり、お客様の入口は、Webしかありません。
Webの人間なので、ここは得意分野のはずでした。
最初の2年:ホームページを作って、待っていた
最初にやった集客は、こうです。
ホームページを作って、Googleマップに口コミを少しずつ育てて、待つ。
今思えば、神頼みのマーケティングでした。
ほとんど、誰も来ませんでした。
売るものは、関東のパーソナルジムの形をそのまま持ってきていました。
2か月のコースを、関東と同じくらいの料金で出す。
来ないので、値下げもしました。
新潟は、関東より世帯の収入が少ない。だから値段を下げれば来るはずだ、と考えたんです。
それでも、来ませんでした。
月の売上は、10〜20万円をうろうろ。
0円の月が、3か月続いたこともあります。
当時は、トレーナーさんに集客も含めて任せていた時期です。
集客をやったことがない人に、集客を任せていた。
うまくいくはずが、ありませんでした。
→ パーソナルジム経営の失敗談|田舎で5年やった僕のリアルな体験記
つまずいていたのは、集客じゃなかった
2023年10月、トレーナーさんが辞めることになり、私が現場に入りました。
お客様と直接話すようになって、ようやく気づいたことがあります。
つまずいていたのは、集客ではありませんでした。
「何を売るか」が、定まっていなかったんです。
関東で売れているメニューを、関東の料金で出す。
それが、田舎には全く刺さりませんでした。
そもそも、パーソナルジムというもの自体が、ほとんど知られていない町です。
この土地で求められるサービスは何なのか。
それを探し当てるのに、何年もかかりました。
時間がかかった理由は、はっきりしています。
私がトレーナー出身ではなかったからです。
トレーニングの技術を学びながら、同時にサービスを形にしていく必要がありました。
売るものを決めるまでにやったこと
やったことは、地味です。
まず、トレーナーが代わるタイミングで、内容を作り直しました。
それまで別々だった運動の指導と食事の指導を、同じ料金で、一緒にやる形にしました。
そこから、とにかくお客様の話を聞きました。
何に困って来たのか。
どこでつまずいて、どこで辞めたくなるのか。
どんな言葉なら伝わって、どんな言葉だと伝わらないのか。
聞いた言葉を、そのままホームページに反映していきました。
打ち出し方も変えました。
キラキラしたジム、おしゃれなジムではなく、本気で体を変えたい大人が、悩みを解決しに来る場所にしました。
結果、お客様は、若い方より年齢を重ねた方が多くなりました。
立地に頼れないなら、悩みで選んでもらうしかありません。
ホームページは、これまでに7回作り直しています。
売るものが決まったら、Webはちゃんと通用した
売るものが決まってからは、早かったです。
Webの技術は、ちゃんと通用しました。
ホームページの作り方、広告の回し方、数字の見方。
ここは、関東でも田舎でも変わりませんでした。
数字で言うと、こうです。
内容を作り直して数か月で、月の売上は20〜40万円くらいになりました。
そこから広告も使い始めて、半年くらいで60〜90万円くらいまで上がりました。
効いたと感じているのは、この4つです。
- お客様の声を聞いて、内容を作り直したこと
- 満足してくれたお客様から、紹介が出始めたこと
- 内容が固まってから、ホームページを作り直して広告を出したこと
- 現場でお客様と向き合いながら、内容を更新し続けたこと
作る順番を、逆にしていた
振り返ると、私は作る順番を間違えていました。
最初の順番は、こうです。
ホームページを作る → 集客する → カウンセリングで話す。
これだと、ホームページで「本気で体づくりしたい人、どなたでも」と広く呼びかけることになります。
いろいろな人が来て、カウンセリングで「うちじゃないかも」と分かる。
成約しないのは、話し方が下手だからではありませんでした。
ホームページとカウンセリングが、ずれていたんです。
今は、順番を逆にしています。
- カウンセリングで何を伝えるか、誰の役に立てるかを先に決める
- それを、ホームページでそのまま伝える
- 発信して反応を見て、反応がよかったものにだけ広告費を使う
広告は、最後です。
何が刺さるか分からないまま広告を出すと、お金と時間が減っていくだけで、何も積み上がりません。
私も、しばらくそれを続けていました。
集客は、トレーナーの仕事にしていない
もう一つ、決めていることがあります。
うちでは、新しいお客様を集めるのは、トレーナーの仕事にしていません。
会社の責任として、集客は私がやっています。
トレーナーとして教えることと、集客をすることは、求められる力がまったく違います。
両方できる人を探すのは、現実的ではありません。
それに、最初の2年で、集客をやったことがない人に任せてうまくいかないことを、身をもって知りました。
集客は、できるようになってから任せる。
順番を間違えたことを、今も反省しています。
集客に「完成」はなかった
最初は「刺さる広告を一度作れば、あとは放置でいける」と思っていました。
全然、そうではありませんでした。
内容が変われば、ホームページが変わります。
ホームページが変われば、広告も変わります。
一時期よく反応していた広告が、気づいたら効かなくなっていることもあります。
最近は、24時間ジムの退会のデータを見ていて、もう一つ気づいたことがあります。
広告で集まる方と、長く続く方の年齢層が、ずれていたんです。
集めやすい人と、続く人は、違うことがある。
数字を見なければ、気づけませんでした。
集客の前提そのものを、もう一度考え直しているところです。
集客は、完成させるものではなく、育て続けるもの。
そう思うようになってから、変えることが苦ではなくなりました。
正直に書いておくこと
私がWebで集客できているのは、たまたまWebの業界出身だったからです。
誰でも同じようにできるとは、思っていません。
再現性という意味では自信はありますが、うちのやり方にも課題があります。
ただ、どんなやり方を選ぶにしても、その手前で考えておきたいことは同じだと考えています。
地方のジムで、集客に悩んでいる方へ
広告やSNSのやり方を探す前に、一度だけ、次のことを考えてみてください。
- この町のお客様は、本当にそのメニューを求めているか:都会で売れているものが、地方で売れるとは限らない
- 立地で選ばれないなら、悩みで選ばれる打ち出しになっているか
- ホームページとカウンセリングで、言っていることがそろっているか
- 広告は、何が刺さるか分かってから使っているか
- 集客を、誰の仕事にしているか:やったことがない人に任せていないか
- 集めた人が続いているか、数字を見ているか
私は、1つ目に気づくまでに2年かかりました。
集客は、メニュー作りから始まっている。
これが、この経験で一番の気づきです。
この記事に書いたカリキュラム・教え方・集客の仕組みは、全部、人に渡せる形にしてあります。
今、すでにパーソナルジムを経営していて、うまくいっていない方へ。
立て直しを全力で一緒にやる相手を、1件だけ探しています。
費用はいただきません。そのかわり、覚悟をください。
→ うまくいっていないパーソナルジムを、1件だけ、全力で立て直します
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このブログを運営している人
小川健太|チカラコブ株式会社 代表取締役:今は新潟県見附市で、パーソナルジム「CLASSIC GYM」と女性専用24時間ジム「ココカラジム」を運営しています。
歩みを読むFOR GYM OWNERS
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